ガイドブックの使い方

このガイドブックはプロダクト開発やエンジニアリングのみをターゲットにしたものではなく、ユーザーに価値を提供するシーン全般に適用できるものを目指して作られたガイドブックです。

また「絶対にこれに従え」といったプロセスの標準化を強いるものではなく、こうするともっとうまくいくかもよとか、何がわからないのかわからない状態を脱するための自己診断であるとか、問題を紐解く端緒が欲しい時などに開いてもらえることを目指して作られました。そのため、ガイドブックから外れた行動を糾弾したり、批判するために利用しないでください。

00. 前置き

<aside> 🥾 みなさん、山登りしてますか？

山登りって、とても大変ですよね。どんな服装で行けばいいのか、いつ行けばいいのか、そもそもどこに行けばいいのか……。不慮の事故で大ケガをする可能性も。

ところでみなさん、プロジェクト進めてますか？

プロジェクトもとても大変ですよね。どんなメンバーで臨めばいいのか、いつやればいいのか、そもそも何をするんだっけ……とか？突然の仕様変更！なんてことも発生します。

そんな不安がいっぱいなときでも、経験豊富な人が横にいてくれたり、参考にできるものがあるとちょっと安心できますよね。このガイドブックはそんな頼りになる存在になってほしいという願いを込めて作成されました。

このガイドブックではプロジェクトの進め方を山登りに例えて説明をしています。

このガイドブック片手にプロジェクトという山を一緒に登っていきましょう！

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プロジェクトが進むプロセスとは

プロジェクトの初期段階は、大きく分けてDRAFT->WHY->WHAT->HOWの4つのフェーズに分けることができる
各フェーズについては続く章で詳しく解説するが、ここではまず全体感を記述する

0️⃣ DRAFT

<aside> 💡 山に登るぞというアイデアが出る

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ただ漠然と「山に登りたい」という考え・アイデアだけがある状態を「DRAFT」と呼ぶ
- 言語化されていなくても問題はなく、ざっくりとしたプロジェクトのイメージがある状態
「なんかいけそう」「この機能があったらめちゃよさそう」「マーケットがあるから取りにくいぞ」など、勝てそうな見込みだけがある状態で構わない
- 具体的な成功イメージはあってもなくても構わない、またその認識が統一されていなくても問題はない
仮に「〇〇ってできたりしないか？」と具体のアイデアがトップダウンで降りて来た場合、このDRAFTに該当すると認識して取り組めるとよい

1️⃣ WHY

<aside> 💭 山登りの登頂イメージを固める

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